放置気味で作業台を占拠していた占守(しむしゅ)ですが、そろそろ完成させたいので
今日は主砲を製作しました。
上画像が改造工作を終えた主砲パーツを、船体に搭載してみた画像のUPです。
ちなみに
占守(しむしゅ)型の主砲の正式名称は
「45口径三年式12cm単装砲」です。
キットパーツも特長を良く捉えてはいるのですが
- ややサイズが大きい
- 砲身が太い(短い?)
という印象を受けました。
別売りのディティールアップパーツが手元に無かったので
今回は、各種素材や追加工作によるディティールアップ工作を施します。
砲盾の照準窓の工作
好みの問題かも知れませんが
砲身の両脇の照準窓がややオーバーな表現のように感じたので
照準窓のカバー表面を削り、薄くしました。
左が工作前、右が工作後なのですが、効果は微妙な模様^^;
好みで省略しても問題ないと思います。
砲身の改造
砲身は思い切って、極細の真鍮パイプに交換します。
砲身をニッパーで根元から切断。
上が切断前、下が切断後になります。
切断面を軽くヤスリ掛けした後で
精密ピンバイスで砲身を差し込む穴を開けます。
砲身に使う真鍮パイプは
外径0.4mmのパイプの外に外形0.6mmφのパイプを1/3程の長さだけかぶせます。
したがって、主砲本体側には0.6φの穴を開口する事になりますが、
ドリルを回すうちにセンターからズレ易いので、
- ニードルで下穴を打つ
- 0.3mmφのドリルで下穴を開ける
という下準備が重要です。
ちなみに、0.6mmφのドリルで開ける穴の深さは
1mm前後で十分だと思います。
それ以上深く掘るとパーツが破損しやすいので要注意です。
45口径3年式12cm単装砲(後期型)の比較
12cm単装砲の改造工作は以上です。
工作前のキットパーツに比べ、真鍮砲身が細くなり
砲身基部のディティールもシャープになったので
実物の持つイメージに近づけたのではないかと思います。
なお、キットパーツのままだと、
主砲基部が高くなっています。
占守型の実艦の写真を確認すると、主砲はキットパーツより一回り小さいのですが
パーツそのものを小さくするのはタイヘンなので
主砲基部をカットしています。
主砲パーツを船体に乗せてみると・・・
随分と雰囲気が出てきましたね。
砲身を交換しただけですが、効果は高いようです。
12cm単装砲を真横からみた雰囲気は特に気に入っています。
キットパーツの砲身の、2重構造部の大げさなディティールは正直オモチャっぽい印象もありましたが、
細い砲身になった事もあり、シャープな印象にできて満足です。
真鍮パイプは大砲らしく、先端に砲口がちゃんと開口しているのもウレシイですね。
砲身の中心に穴を正確に開けるって、かなり難しいですが、その問題とも無縁。
ただし、パーツの大きさそのものは変わっていないので、
改造した主砲も実艦の占守に比べて大きいままですが
幾分、実艦の持つイメージに近づけたように感じます。
主砲は例によって磁石で旋回できるようになっています。
まだ製作途中ですが、全主砲を同じ方向へ向けると雰囲気が出ます。
今後は舷窓の追加、リノリューム押さえの追加工作が続く予定です。