占守1/700 1944年8月

占守型 海防艦 1/700 三年式12cm砲の製作

放置気味で作業台を占拠していた占守(しむしゅ)ですが、そろそろ完成させたいので

今日は主砲を製作しました。

 

上画像が改造工作を終えた主砲パーツを、船体に搭載してみた画像のUPです。

ちなみに

占守(しむしゅ)型の主砲の正式名称は

「45口径三年式12cm単装砲」です。

 

キットパーツも特長を良く捉えてはいるのですが

  • ややサイズが大きい
  • 砲身が太い(短い?)

という印象を受けました。

 

別売りのディティールアップパーツが手元に無かったので
今回は、各種素材や追加工作によるディティールアップ工作を施します。

 

砲盾の照準窓の工作

好みの問題かも知れませんが
砲身の両脇の照準窓がややオーバーな表現のように感じたので
照準窓のカバー表面を削り、薄くしました。

左が工作前、右が工作後なのですが、効果は微妙な模様^^;

好みで省略しても問題ないと思います。

 

砲身の改造

砲身は思い切って、極細の真鍮パイプに交換します。

砲身をニッパーで根元から切断。

上が切断前、下が切断後になります。

切断面を軽くヤスリ掛けした後で
精密ピンバイスで砲身を差し込む穴を開けます。

砲身に使う真鍮パイプは
外径0.4mmのパイプの外に外形0.6mmφのパイプを1/3程の長さだけかぶせます。

したがって、主砲本体側には0.6φの穴を開口する事になりますが、
ドリルを回すうちにセンターからズレ易いので、

  • ニードルで下穴を打つ
  • 0.3mmφのドリルで下穴を開ける

という下準備が重要です。

 

ちなみに、0.6mmφのドリルで開ける穴の深さは
1mm前後で十分だと思います。

それ以上深く掘るとパーツが破損しやすいので要注意です。

 

45口径3年式12cm単装砲(後期型)の比較

12cm単装砲の改造工作は以上です。
工作前のキットパーツに比べ、真鍮砲身が細くなり
砲身基部のディティールもシャープになったので
実物の持つイメージに近づけたのではないかと思います。

なお、キットパーツのままだと、
主砲基部が高くなっています。

 

占守型の実艦の写真を確認すると、主砲はキットパーツより一回り小さいのですが
パーツそのものを小さくするのはタイヘンなので
主砲基部をカットしています。

 

主砲パーツを船体に乗せてみると・・・

随分と雰囲気が出てきましたね。

砲身を交換しただけですが、効果は高いようです。

 

12cm単装砲を真横からみた雰囲気は特に気に入っています。

キットパーツの砲身の、2重構造部の大げさなディティールは正直オモチャっぽい印象もありましたが、

細い砲身になった事もあり、シャープな印象にできて満足です。

 

 

真鍮パイプは大砲らしく、先端に砲口がちゃんと開口しているのもウレシイですね。

砲身の中心に穴を正確に開けるって、かなり難しいですが、その問題とも無縁。

 

ただし、パーツの大きさそのものは変わっていないので、

改造した主砲も実艦の占守に比べて大きいままですが
幾分、実艦の持つイメージに近づけたように感じます。

 

主砲は例によって磁石で旋回できるようになっています。
まだ製作途中ですが、全主砲を同じ方向へ向けると雰囲気が出ます。

今後は舷窓の追加、リノリューム押さえの追加工作が続く予定です。